この鐘を笠置に寄進した重源(ちょうげん)は、1180年に平氏によって焼き討ちされた東大寺の復興に尽力された方です。
俊乗房重源(しゅんじょうぼうちょうげん)(1121〜1206)
鐘の大きさは、高さ136cm・直径66cm。
デザイン的には全体としては和鐘の様式を踏襲しながらも下部は中国鐘に見られる花形をしています。
同様の形式のものとしては、現存では東大寺大勧進所の無銘鐘、そして現存しませんが山口県阿弥陀寺にあったと言われています。

通常、鎌倉時代以降の鐘の銘文は側面に記されていますが、この鐘の場合、底の部分に記されています。
「建久七年 丙辰八月十五日 大和尚南無阿弥陀仏」と読み取れます。

2002年に奈良博物館で開催された「大仏開眼1250年 東大寺のすべて」展に出展の際、計ったところ重量は345kgでした。